自作PCでサーバを組むためのパーツ選び
弊社では、自作パソコンのパーツを組み立て、開発・実験用のサーバを立てています。
全てのパーツを個別に買っているのですが、この際のTIPSを少しご紹介します。
※下記の情報は2009.04現在のもので、変動性のある情報です。
構成する際のポリシー
現在はコストパフォーマンスの点でIntel系が望ましいと判断しているため、以下Intel系を中心にして書いていきます。
CPU
まずはIntel系、AMD系に分かれると思います。
現在Intel系、AMD系のプラットフォームによる障壁は事実上存在せず、どちらも利用しています。
設置場所
オフィス内に設置するため、静音性も重視します。iDC用のサーバのような音が大きいものは避けます。
※PCパーツの組み合わせはトレンドが変化しやすいため、2009.04現在での動向を踏まえたケースになります。
マザーボード
フォームファクタはほぼ全てのケースでMicro-ATXを利用し、Intel純正のマザーボードを選んでいます。
また、DIMMスロットは4本が必須です。
最近ではCore2Duoを利用する場合、Intel DG33BUC(Intel G33+ICH9DH)、Core2Quadを利用する場合DG35ECをよく利用しています。
マザーボードのNICについて
マザーボード自体の性能はASUS、GIGABYTE、MSIなど主要メーカーでも全く変わらないのですが、NIC(LANなど)のインターフェースでハマりました。
IntelはIntel純正のNICを使っており、他メーカーはおおよそLeadTekのNICを使っています。
(Intelよりチップセット自体の料金が低い=コストパフォーマンスが良いからだと思います。)
LeadTekのNICのドライバはLinuxではデフォルトでは対応しておらず、別途カーネルに組み込む必要があります。
また、FreeBSD7でのインストール時では、認識はするのですが時間が経つにつれてスループットが落ち、最終的に「NICの認識はするが、スループットが0」という悩ましい状態になりました。
Windowsではドライバの対応がされているのですが、Linux/FreeBSDでは微妙な状態にあります。
ですので、初期インストール時のトラブルや工数を最小限にするためにIntelの純正マザーを利用しています。
他チップセットについて
x33、x35チップ系はメモリの上限も8Gまであり、余力をもった設計ができます。
x31系はメモリの上限が2G/4Gなどが多く弊社のサーバで利用するメモリ上限に達してしまうため利用していません。
また、x41、x45以上のGPUがリッチなマザーボードはそもそもサーバでの利用にグラフィック機能は必要ありませんし、オンボードの機能が多く、余計な電力を消費するため対象外としています。
また、メモリを16G搭載できるAMDのマザーもありますので、メモリの利用量を目的にしてマザー・CPUを選択するのも全くアリだと思います。
CPU
一番気になる部分です、そして一番お金がかかりやすい部分でもあります。
最近ではCore 2 Quad Q8300(2.5GHz 4MB)を利用しています。
開発サーバは往々にして負荷をいきなり掛けたり、複数のプロジェクトを1つのサーバに同居させたりしています。
この際に複数プロジェクトのバッチ処理も1つのサーバで行うため大変な負荷が一気にかかる場合があります。
なので、瞬間的な処理速度ももちろんですが、同時平行処理の能力も大変重視します。
ですので、並行処理に強いQuadCoreを利用したいのですが、安くなったとはいえまだまだハイエンドのモデルは高いのが実情です。
一応現在の価格帯では安い部分に入り、且つ45nmで生産されている、Core 2 Quad Q8300(2.5GHz 4MB)を選択しています。
また、QuadCoreは消費電力が大きく(TDP95w)消費電力がより少ないs版(TDP65w)のQuadCoreも選択できるのであればよいかと思います。
※QuadCoreの省電力版(型番の最後に"s"がつくもの)は消費電力がCore2DuoのExxxxと同じため、サーバのCPUとしてはかなりオススメです。
ただこちらは同性能でも単価が高いので、予算との相談になるかと思います。
CPUファンは純正のものを利用しています。
メモリ
メモリはDDR2-800の2Gモジュールを利用しています。
メーカーはノーブランド(バルク)です。
これを搭載できる限界のスロット数(ほぼ4つ)に搭載し、
2Gx4=8Gのメモリを積んでいます。
DDR2のメモリは流通量も多く、品切れの可能性もあまりないため
すぐに購入できるスペックのものを選んでいます。
また、性能を最大限に利用するために、スロットに指すメモリは、なるべく同一製品の同時期に生産されたものを利用しています。
HDD(ハードディスク)
SATA2の1TB3.5インチを利用しています。
意外と開発環境のサーバはディスクを利用するということもあり
現在の主なHDDの最大容量を選択しています。
(WesternDigitalでは1.5TB、2TBのHDDも発売されていますが、単価が高いため現段階では見送っています。)
2.5インチはコストがかかるのと、ディスク容量も少ないため見送りました。
SSDも大変良いのですが、現実的に買える値段のMLCでは
ディスクのコントローラ自体にプチフリーズするという問題がある製品もあり、こちらが解決すれば導入すると思います。
SLCに関しては未だ値段が高いので導入は少々難しいと考えています。
PCケース
キューブ型ケースで、電源無しのものを利用しています。
メーカーは特にはないのですが、大きさをなるべく合わせるようにはしています。
キューブ型は省スペースな割りに12cmファンを搭載できるものが多く
静音で大排気量を持つファンを搭載できるものも多いです。
吸気側にファンが無いものも多いのですが、サーバとして利用するため
吸気側にも(大体8cm)ファンを付けています。
電源
電源は、SilverStoneかENERMAXを利用しています。どちらもメーカー自体に電源のラインナップ数が多く、選択肢が豊富なためです。
また、静音性も重視しますので、静かで効率的な電源であればどのメーカーでも構わないと思っています。
NIC
マザーにオンボードで乗っているNICとは別に、
PCI・PCIEで別売りされているインテルのNICを1つ指しています。
違うセグメントのIPアドレスも定義する場合や、PCルータとして使う場合もあるためです。
以上を踏まえて、サーバ1台を作るとしたら・・・・以下のようになります。
| 項目 | 製品名 |
| マザーボード | DG35EC |
| CPU | Core 2 Quad Q8300 |
| メモリ | DDR2-800x4 |
| HDD | SATA2 1TB |
| ケース | キューブ型 |
| 電源 | — |
| NIC | Intel製 |
| ファン | 8cm/12cm |
| 合計 |
大体このような形で、ミドルスペックの開発サーバができるのではないでしょうか。
このPCにOSをインストールし、サーバとして機能させます。
※OSのインストールにつきましては別途記事を書く予定です。








